ホームAddonブーリアンを効率化できるアドオン【Bool Tool】を紹介

ブーリアンを効率化できるアドオン【Bool Tool】を紹介

Blenderのモデリングでよく使うブーリアン。

ですが、モディファイアーを毎回追加するのは面倒ですよね。

この記事ではその作業を圧倒的に楽にするBlender標準搭載のアドオン、Bool Toolを紹介します。

これでブーリアンの作業効率はアップ間違いなしです。

Bool Toolでできること

Bool Toolでできることはモディファイアーのブーリアンとほとんど同じです。

ただ、ショートカットキーがあるので、すごくシンプルにブーリアンを使うことができます。

そして、Bool Toolではブーリアンの差分と交差を同時に行えるスライスが追加されています。

では次に、Bool Toolを使う準備をしましょう。

🔗ブーリアンの3つの機能の使い方と適用方法解説

Bool Toolを有効化する

まずはアドオンのBool Toolを有効化しましょう。

アドオンの説明や追加方法についても記事を書いているので、分からない方は以下の記事を参考にしてください。

🔗Blenderの機能を拡張するアドオン(Addon)とは?

Blender Bool Tool 有効化

Bool Toolの種類

では、Bool Toolの種類を学んでいきましょう。

Bool ToolはAuto BooleanとBrush Booleanに分かれています。

Auto Boolean

Auto Booleanはブーリアンを追加して、そのまま適用まで行うものです。

Brush Boolean

Brush Booleanはブーリアンを追加するのみで、後から形の変更などが加えられます。

最初はこちらを使うことをオススメします。

Bool Toolの使い方

Bool Toolはショートカット以外にもパネルを使って操作することができます。

2種類ありますが、できることは同じなのでお好みのほうを使ってください。

今回は2つの立方体を使って説明します。

大きい方をメイン、小さい方が影響を与えるオブジェクトとして扱います。

Control+Shift+B

Blender Bool Tool コントロールパネル前
Blender Bool Tool コントロールパネル後

N編集Bool Tool

Blender Bool Tool コントロールパネル後2

Difference(差分)

まずはDifference(差分)です。

小さい立方体→大きい方(メイン)の順で選択して、Differenceを押してください。

”残したい方を最後に選ぶ”と覚えておくとよいかと思います。

ショートカットのみの操作の場合はControl+テンキーの-です。

Auto Booleanは直接適用されるため、メインの大きい立方体から小さい立方体と重なった部分が切り抜かれます。

Blender Bool Tool Difference 前
Blender Bool Tool Difference 後

Brush Booleanの方はすぐに適用されないため、後からでも影響を与えるオブジェクトを変形したりできます。

一見同じに見えるかもしれませんが、小さい方のオブジェクトがワイヤーで表示されているのが分かると思います。

Blender Bool Tool Difference 前2
Blender Bool Tool Difference 後2

Union(合成)

次はUnion(合成)です。

Difference(差分)と同じように立方体を選択して、Unionを押してください。

ショートカットはControl+テンキーの+です。

Auto Booleanの場合はすぐに適用され、2つの立方体が結合して、1つのオブジェクトとして選択されるようになります。

Blender Bool Tool Union 前
Blender Bool Tool Union 後

Brush Booleanの方は以下のようになります。

まだ適用されていないため、仮で結合している状態で分かりにくいとは思います。

Blender Bool Tool Union 前2
Blender Bool Tool Union 後

Intersect(交差)

次はIntersect(交差)です。

Difference(差分)と同じように立方体を選択して、Intersectを押してください。

ショートカットはControl+テンキーの*です。

まずはAuto Booleanの方から見ていきましょう。

大きい立方体の、小さい立方体と重なった部分のみが残ります。

Blender Bool Tool Intersect 前
Blender Bool Tool Intersect 後

では、Brush Booleanの方も見ていきましょう。

Blender Bool Tool Intersect 前2
Blender Bool Tool Intersect 後2

Slice(スライス)

最後に、Slice(スライス)です。

ショートカットはControl+テンキーの/です。

これは、差分と交差を同時に行った結果だと思ってください。

それにより、大きな立方体は2つのオブジェクトに分割されます。

1つは小さい立方体に削られたもの、もう1つは小さい立方体と重なっていた部分のみのものです。

では、Auto Booleanの方から見ていきましょう。

Blender Bool Tool slice 前
Blender Bool Tool slice 後

次にBrush Booleanの方です。

Blender Bool Tool slice 前2
Blender Bool Tool slice 後2

Apply All

Apply Allはモディファイアーすべてを一度に適用する際に使うものです。

モディファイアーを追加していくとごちゃごちゃしてしまうので、それを簡単に管理するアドオンも以下の記事で紹介します。

🔗複数のモディファイアーを一括で操作できるアドオン【Modifier Tool】を紹介

Remove All

Remove Allは追加されているブーリアンのモディファイアーを全て削除する際に使うものです。

元のオブジェクトに戻したいときに使いますが、個人的にはそんなに使わないと思います。

Hide Bool Objects

Hide Bool ObjectsはBrush Booleanを使った場合に残っているワイヤー表示のオブジェクトを見えなくする操作です。

ブーリアンの記事でおまけとして紹介した、ペアレントと一緒に使うとより効果的ですね!

🔗ブーリアンの3つの機能の使い方と適用方法解説

Brush Viewer

Brush Viewerはモディファイアーの順番を変えるのに使う操作です。

↓と↑を使ってモディファイアーの順番を変えることができます。

🔗モディファイアー(Modifier)とは?機能と使い方を解説

Blender Bool Tool Brush Viewer 前
Blender Bool Tool Brush Viewer 後

まとめ

では最後に各ショートカットキーをもう一度見ましょう。

  1. Difference(差分) → Control+テンキーの-
  2. Union(合成) → Control+テンキーの+
  3. Intersect(交差) → Control+テンキーの*
  4. Slice(スライス) → Control+テンキーの/

ショートカットが覚えられないという方は、コントロールパネルを表示させるショートカットのみを覚えましょう。

  1. Control+Shift+B
  2. N編集Bool Tool

4つともよく使うブーリアンなので是非覚えて使ってみてください。

では、本日もお疲れ様でした!

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